2008/05/21Blog

ランス・アームストロング讃

[ 11:45 ] [ ターザンのとっておき ]

[ スライドショウ ]

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トライアスロンは、一名アイアンマンレースと呼ばれ、ハワイのロングディスタンスがその発祥です。 アイアンマン(鉄人)と呼ばれる値打ちはあって、彼ら、彼女らは、スイム4キロ、バイク160キロ、ラン40キロを、一気に走り抜けるのです。 トップランナーでも7時間、アマチュアは、門限の14時間を意識しながら完走を目指すという過酷なレースです。 

でも、ツールドフランスを走り抜ける連中は、それよりはるかにすごいアイアンマン達です。 アルプスや、ピレネーの山岳を登るコースもあるなか、連日150−200キロ、20日掛けて、3300キロを走りぬいてパリに凱旋してくるのです。

そのアイアンマン達のなかでも、今年、ツールで前人未到の6連覇を遂げた、ランス・アームストロングには、特別の思い入れがあります。 まだ、若いのに、その風貌がすごく渋いんです。 東洋の禅僧を思わせる雰囲気で、アメリカ人の典型(?)からは、相当外れて見えます。 優勝したときの笑顔も控えめで、とてもストイックな感じです。

最近、図書館でみつけた、ミラクルトレーニングという本(未知谷)、ランスと、かれのコーチの共著なんですが、ランスの略歴が紹介されていました。 

ん〜〜、元はトライアスリートだったんだ。 1971年生まれ、高校時代からプロのトライアスリートとして活躍。 17歳からバイクに転向。 21歳で史上最年少で世界戦ロード部門で優勝。 25歳で、睾丸癌となる。 生存率20%以下という状況から、化学治療で復活。 しかし、スポンサーが手を出さず、やっとUSポスタルに入る。 26歳で結婚。 28歳から33歳の今年にかけて、ツールドフランスで、奇跡の前人未到の6連覇。 

バイクでは、ドラフティングが、戦略上とても重要と聞いていましたが、ドラフティングで引いてもらうと、単独のときに比べて体力の消耗が半分くらいになるらしい。 で、チームメンバーは、エース(USポスタルではランス)を、全面的にサポートするという戦略を立てるようです。 ランスは、その優勝賞金は仲間で山分けにするそうです。 

2003年のツール実況では、離婚したと聞きました。 毎日5−6時間のハードトレーニングを続けることと、家庭生活の両立は本人にとっても家族にとっても大変なものだと思います。 彼はまた、がん治療の基金を作ったとも聞きました。

これら、諸々の事情を胸に秘めて、走り続けるランスだからこそ、その姿を見ているだけで、感動が伝わってくるんだと思います。 来年もツールに戻ってくることを祈って、取り溜めしている、2003、2004ツールのビデオを、これからも何回も繰り返して見続けます。

ランス・アームストロング、がんばれ!!!!


初出 2004/12/28

 

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